ファンダメンタル投資の入門書としておすすめの一冊
株式投資初心者向けサイト「やさしい株のはじめ方」というサイトがあります。
サイトを運営する、ライフパートナーズ株式会社の代表を務める竹内弘樹さんが書いた二冊目の著書「本当に儲かる株・成長する株を自分で見つけられるようになる本」を読みました。
この竹内さんの著書ですが、これからファンダメンタル投資を始めようと思ったけど、「海外の投資家の翻訳本は難しくてわからない!!!」という方にこそ読んでいただきたい本です。
日本の株式市場で年平均30%のリターンという成果を叩き出し、そのベースとなっている竹内流ファンダメンタル投資の考え方がわかりやすく書かれています。
この本を読むことで、年平均30%のパフォーマンスとまでは行かないまでも、株式市場から退場する可能性を大きく下げられる可能性を秘めています。
その場の雰囲気で投資していたときより、はるかに素晴らしいリターンを上げられる知識を身につけられるところがポイントです。
投資初心者にはなるほど!、投資経験者にはいい復習
この本のコンセプトはタイトルの一部にも含まれていますが、儲かる株・成長する株を自分で見つけられるようにすることです。
そしてそのコンセプトを、株式投資初心者向けのサイトを運営している竹内さんならではの視点で、サイトさながらのわかりやすさで書かれています。
ベテラン投資家なら当たり前のことしか書かれていませんが、投資初心者にはなるほど!・ある程度の投資経験者ならいい復習となるはずです。
ファンダメンタル投資の本当に基本となる考え方が理解できるところがポイントです。
起業やそうめんを使った例え話、実在する企業として【3085】アークランドサービスホールディングスを取り上げた部分は、その部分だけでも十分銘柄選択の参考になります。
日本の株式市場で結果を出してきた個人投資家の本だからこそ価値がある
著者の竹内さんは日本の株式市場で一度も退場することなく、年数十%のパフォーマンスを叩き出し続けながら、今もなお日本の株式市場で生き残っています。
海外の投資家の翻訳本は舞台が海外であることもあり、大変ためになることが書いてあっても、そのまま日本の株式市場で応用できるか疑問の場合が多いです。
しかし竹内弘樹さんの本は、日本の株式市場で結果を出し続けて、日本の株式市場にあわせたファンダメンタル投資の考え方がベースとなっています。
まったくそのままとまでは行かないまでも、日本の株式市場で十分応用していくことができます。
日本の株式市場で結果を出し続けてきた日本人個人投資家が書いた本というだけでも、この本は十分な価値があるのではないでしょうか。
竹内弘樹さんは初心者向けの著書も書かれています。こちらは絵柄もかわいらしく株式投資のとっかかりにちょうどいい感じになっています。
【書評】竹内弘樹著「ゼロから始める!マンガ株入門」を読んで株式投資の原点を思い出す
作画を担当したへちま先生は、まんがタイムきらら系雑誌で連載をされていた方です。
本書を読むと、まんがタイムきらら系雑誌で連載している投資マンガを読んでいる気分を味わえるかもしれません。
成功例だけでなく失敗例も書かれているところも良心的
投資本というと成功例しか書かれていない場合が多いです(成長株系の本はこの手の本が多いです)。
この本には初心者・ある程度の知識がある方が陥りやすい失敗例がわかりやすく取り上げられています。
特に信用取引でレバレッジかけまくりうんぬんの失敗例は、ある程度投資の経験がある方ならドキッとしたり、ヒヤリと冷や汗をかいてしまうのではないでしょうか。
この失敗例を見ていると、ライブドア(マネックス)ショック・リーマンショック・震災ショックその他etc.のショックで退場していった数多の投資家さんの姿が目に浮かんで、かなり身が引き締まる思いがします。
成功例・失敗例ともにわかりやすいチェックポイントが書かれていて、そちらも併せて読むことでどちらの例もより理解が深まるところがポイントです。
初心者さん、ベテランさんどちらも読んで損はない一冊
ベテラン投資家なら当たり前、だけど投資初心者なら是非押さえておきたいポイントがわかりやすく書かれている良書です。
日本の株式市場で結果を出し続けてきた日本人が書いた、ファンダメンタル投資のわかりやすい教科書といっても大げさではないかもしれません。
さすがにこれ一冊あれば十分!ではありません。
それでも、これからファンダメンタル投資を始めたい投資初心者のかたには、ぜひぜひ読んでファンダメンタル投資の入門書です。
コメント