配当金生活目指すならポートフォリオにぜひ入れたい連続増配銘柄たち
配当金生活を目指していくのであれば、ポートフォリオには配当金が地味にでも年々増加していく、いわゆる連続増配銘柄をホールドしておくことは欠かせないことです。
連続増配銘柄への投資で有名な億り人投資家・立川一さんは、多くの連続増配銘柄をポートフォリオ内に保有し、配当金生活への道を着実に歩んでおられます。
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配当金生活は資本主義の本質を突いた黄金の羽根でもあり、サラリーマン・OLの兼業投資家でも拾える数少ない黄金の羽根のひとつです。
立川一さんは配当金にプラスして、株主優待をフル活用することで、生活必需品までまかなってしまっています。
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株主優待を存分にフル活用し、生活必需品コストを削減することも、黄金の羽根のひとつとして数えてしまってもいいのかもしれません。
立川一さんが保有しているポートフォリオ内の連続増配銘柄一例
- 【2185】シイ・エム・シイ
- 【2198】アイ・ケイ・ケイ
- 【2412】ベネフィット・ワン
- 【3654】ヒト・コミュニケーションズ
- 【3711】創通
- 【3712】情報企画
- 【3834】朝日ネット
- 【4345】シーティーエス
- 【4666】パーク24
- 【5819】カナレ電気
- 【7148】FPG
- 【7164】全国保証
- 【8898】センチュリー21
- 【9658】ビジネスブレイン太田昭和
- 【9787】イオンディライト
- 【9795】ステップ
- 【9994】やまや
ここで挙げた銘柄群の配当金は、決して純粋な右肩上がりではありませんが、どの銘柄も地道に増配を続けている企業ばかりです。
地味ながらも増配を続けていく銘柄を、ポートフォリオに多く組み入れていくことで、あこがれの配当金生活はグッと近づいてきます。
【3711】創通の配当金は増配を重ね10年で6倍に化けました
立川さんのポートフォリオの一角に入っている【3711】創通。2003年度に5円だった配当金は、増配を地道に重ね続け10年後の2013年度には30円と、10年で6倍にまで跳ね上がりました。
2013年からそのあとも【3711】創通は増配を続けて、2015年度には35円と2003年度から7倍にまで大化けしているので驚きです。
10年かかったとはいえもらえる配当金が7倍になったら、それはもうニヤニヤが止まらないことでしょう。【3711】創通という企業は、連続増配銘柄が実際に存在するという現実を見事に体現しています。
【3711】創通のような企業を我慢強くホールドするだけで、配当金収入が10年程度で6倍~7倍になるのであれば、連続増配銘柄投資は十分割に合う投資です。
創通はガンダムやご注文はうさぎですか?(通称ごちうさ・ただし創通はアニメ第一期のみ出資)の版権を活用して、巨額の設備投資を必要とせずとも利益を上げるという特徴があります。
この大型設備投資不要で利益を順調に上げ続ける構造が、配当金を10年で6倍にまで跳ね上げている源泉です。連続増配銘柄の多くは、大掛かりな設備投資を必要としないという特徴があります。
立川一さんの連続増配銘柄ポートフォリオは、多くの銘柄は巨額の設備投資を必要としませんので、景気変動に振り回されにくいというのも特徴のひとつに数えられそうです。
景気変動に左右されにくいからこそ、利益を配当金へ振り向ける余裕があり、結果的に配当金額が順調に増加・成長していきます。
連続増配銘柄の配当金は部屋が勝手に増えていくアパート
立川一さんは、増配を地道に続けていく連続増配銘柄のことを、「部屋数が勝手に増えていくアパートのようなもの」だと表現しています。
連続増配銘柄の発掘に尽力している立川さんならではの表現です。
配当金収入もアパートの家賃収入、どちらも減配・家賃相場の値下がりの可能性があり、収入が減少するデメリットを当然抱えています。
しかし配当金収入の場合、アパートの家賃収入にはないふたつのメリットが見逃せません。
配当金収入をアパートの家賃収入と比べた場合のふたつのメリットは
- 経年劣化による修繕費といった追加維持コストがかからない
- 住人のクレームにいちいち対応する手間とストレスがない
以上ふたつのメリットがあります。
「追加維持コストがかからない」「いちいちクレーム対応をしなくても良い」というメリットは十分魅力的で、それらのことをしなくても得られる配当金収入は実に素敵なものです。
維持コストがかからない、かつクレーム対応しなくてもよい。アパートの家賃収入による手間ひまを省いた感じの配当金収入。
配当金収入がアパートの家賃収入と同じストック収入であることを考えると、地道に増配を続ける企業の配当金収入は、まさに部屋数が勝手に増えるアパートという表現がぴったりです。
アパートで家賃収入を得るための、ふたつの大変な手間ひまを想像するだけでも、「配当金素晴らしい!配当金最高!!!」と思わずには入れれません。
派手さはないけど侮れない連続増配銘柄投資
連続増配銘柄への投資は、【3711】創通のような配当金を年々地道に増配する企業を、淡々と我慢強くホールドする投資法です。
【3711創通:配当の推移 ※カッコ内は分割考慮前】
2003(H15)/8 5(2000)
2004(H16)/8 5(2000)
2005(H17)/8 7.5(3000)
2006(H18)/8 10(4000)
2007(H19)/8 12.5(5000)
2008(H20)/8 15(6000)
—–2009(H21)/12 1:100分割
2009(H21)/8 15(60)
2010(H22)/8 15(60)
—–2011(H22)/3 1:2分割
2011(H23)/8 15(30)
2012(H24)/8 22.5(45)
2013(H25)/8 30(60)
2014(H26)/8 30(60)
—–2014(H26)/12 1:2分割
2015(H27)/8 35
2016(H28)/8 35
2017(H29)/8 35予→38修
2018(H30)/8 40予→37修出典:Value Investment since 2004 長期に配当収入増加と資産形成を目論む立川一の投資日記「3711創通 3Q」
キャピタルゲインをガチで狙う成長株投資と比べるとかなり地味ですが、キャピタルゲイン狙いの投資と比べれば、マーケットと対峙している時間は少なくて済みます。
マーケットと対峙している時間が少なくて済むので、日中仕事があるサラリーマン兼業投資家のかたには非常に向いている投資法です。
実際【3711】創通等の連続増配銘柄に投資をされている立川さんが提唱する連続増配銘柄投資のポイントをご紹介します。
私は配当金を毎年20%以上増加させることを目標とし、達成したりしなかったりしながらも平均的にはクリアしてきました。受取配当を長期的に増加させるためには、以下の2点に尽きると思います。
(1)元金を毎年追加する
(2)長期的に配当を増加させてくれる銘柄に投資する
当然ながら、(1)は資金の少ない時には有効ですが、段々と効果は薄れていきます。しかしながら、ゼロにはなりません。中略
勤め人投資家の場合、投資に十分な時間がかけられない人が大半でしょう。そこで投資先を増配銘柄に絞れば、少ない調査時間で投資先を選定しても失敗する確率を小さくできそうです。
中略
ちょいちょい書いていますが、増配銘柄は元金が勝手に増える定期預金や部屋数が勝手に増えるアパートのようなものだと思います。
出典:Value Investment since 2004 長期に配当収入増加と資産形成を目論む立川一の投資日記「やはり増配銘柄の長期保有」
立川さんは連続増配銘柄を「部屋数が勝手に増えるアパートのようなもの」と表現しており、連続増配銘柄の魅力をわかりやすくかつ的確に語っているところがポイントです。
このわかりやすくかつ的確な表現を見ていると、ガチなキャピタルゲインを求めるばかりが、株式投資のすべてではないということがよくわかります。
株式投資で利益を上げる方法はたったひとつではなく、視野を少し広げるだけも実に多彩です。
連続増配銘柄を手に入れるには日々のフロー収入をていねいに扱うところから
配当金生活を目指すには、連続増配銘柄を買うための種銭が必要です。
まずは、日々の給与・ヤフオクやメルカリ等の副業から得られるフロー収入を、大切に扱っていくのが第一歩ではないでしょうか。
フロー収入をていねいに扱うことで、連続増配銘柄を買うための種銭が順調に貯まっていきます。雑に扱っては種銭なんて到底貯まるものではありません。
関連記事:株式投資の種銭の作り方で大事なのは攻撃力より守備力
フロー収入を大事に扱うことで貯めていった種銭で、将来のストック収入となる連続増配銘柄を少しずつ買っていくわけです。
連続増配銘柄の少しずつの積み重ねが、一度はあこがれる配当金生活へと着実に近づけてくれます。
関連記事:フロー収入をストック収入に変えて目指す億り人投資家生活
まず日々のフロー収入をていねいに扱うことが、将来の連続増配銘柄をこの手に収める最初のステップです。
フロー収入で貯めた種銭で連続増配銘柄を少しずつ購入していき、部屋が勝手に増えるアパートを自分で建設していきましょう。
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